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縁切りについて
2021年06月05日(土)
今回は屋根塗装で必須になる「縁切り」についてお話ししたいと思います。
そもそも縁切りとは?
スレート瓦の屋根をローラー等で塗装すると、瓦の重ね目に塗料が入り込み、そのまま乾燥すると重ね目が塞がった状態になります。
「縁切り」とは、塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程のことを指します。
尚、新築時にはスレート瓦は塗装しないので、新築後初めての屋根塗装の場合は「縁切り」は必要ありません。「縁切り」が必要になるのは、2回目以降の屋根塗装の場合です。
※新築後初めてでも、縁がふさがっている場合は縁切りをおこなう必要があります。
屋根に降り注いだ雨水は、スレート瓦の重ね目の隙間を抜け出ることで、屋根内部に溜まらないようになっています。
しかし、重ね目の隙間が塗膜で塞がっていると、スレート瓦をつたって屋根内部に雨水が浸入し、雨漏りなどの原因になります。
雨漏りはなかなか症状が目に見えず、気づいたときには重症化していることが多いです。
「縁切り」は、重ね目の塗膜をひとつひとつ丁寧に切っていく大変手間のかかる工程ですが、するとしないとでは、住まいに与える影響がとても大きいのです。
縁切りの方法
「縁切り」はカッターなどの工具を使って、スレート瓦の重ね目を塞いでいる塗膜を切ります。この方法の場合は、上塗り塗装後に作業をします。
最近では、後述する「タスペーサー」を使った方法が主流になっています。
「タスペーサー」とは、スレート瓦の重ね目に挿し込んで隙間を確保する縁切り用部材です。
下塗り塗装後に、約15センチ間隔でスレート瓦の重ね目に挿し込み、30坪程度の屋根だと1,000個ほど使います。
1,000個と聞くと多い!と感じるかもしれませんが、費用としては3万円~5万円程度です。
タスペーサーを使う場合は、カッター等で切る従来の「縁切り」は必要ありません。
最近は、このタスペーサーを使う方法が主流となっていますが、コスト節約などを理由に従来の「縁切り」をする場合もあります。
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