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モニエル瓦
2021年07月26日(月)
モニエル瓦とは?
モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥の
セメント瓦の一種で、セメントと砂を主原料とし、
押し出し成形後にスラリー層とクリヤー塗装で
仕上げた屋根材になります。
主な内容成分がセメントであるため、
塗装しなければ瓦自体に防水機能はありません。
※スラリー層・・セメント・砂・骨材に顔料を
混ぜ合わせた着色セメントのこと
モニエル瓦の正式名称は
「乾式コンクリート瓦」であり、
モニエル社というオーストラリアのメーカーと
日本企業が共同で開発したため、
「モニエル」という呼び名が定着しました。
モニエル瓦の見分け方
セメント瓦とモニエル瓦は見た目が
とても似ているためにぱっと見ただけでは
区別がつきません。
*セメント瓦
小口の表面がフラットでツルツルしています。
*モニエル瓦
モニエル瓦は砂利が含まれているために
表面が凹凸、ザラザラしています。
また、裏面にロゴが印字されてあり
Mのマークがあればモニエル瓦になります。
劣化症状
●ひび割れ
防水性が切れている状態です。
そのままにしておくとひびは広がり、
やがて欠落してしまいます。
●瓦のズレ
ズレた状態を放置しておくと、
雨漏りするだけでなく、落下する可能性があります。
●塗膜剥離
悪化するにつれて耐久性がどんどん低下しいきます。
●色褪せ・チョーキング
紫外線や雨風により着色スラリー層が弱り、
色が抜けてきている状態です。
●カビ・コケの繁殖
表面の防水性が切れている状態です。
瓦の内部に根っこを張っていくため、
主成分のセメント自体をもろくしてしまいます。
●漆喰の劣化
漆喰は瓦の接着剤や防水の役割をもってます。
雨漏りの原因になったり欠けた漆喰が
雨樋に詰まってしまう可能性があります。
●防水シートの劣化
屋根材の下に敷かれている防水シートは
雨漏りを防ぐ役割があります。
シートの劣化は雨漏りに繋がります。
モニエル瓦の塗装する際は、スラリー層を
綺麗に取り除き塗装を行う必要があります。
スラリー層が残った状態で塗装をすると、
劣化しているスラリー層と一緒に塗装が
剥がれてしまう原因となります。
そのため、モニエル瓦を塗装する場合は、
細心の注意が必要となってきます。
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TEL:0823-27-7970 FAX:0823-27-7995
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